音影幻想劇

呪いのヴァイオリン

池田ヒロユキ 作

想像を超える、戦慄の
ゴシック・ミステリー

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MOVIE

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ABOUT

公演について

『想像を超える、戦慄の
ゴシック・ミステリー』

闇に響くヴァイオリンの旋律。語られる禁断の物語。稀代の女優・熊谷真実のストーリーテーリングと、妖艶な俳優・速水映人による魂を揺さぶるドラマティック・ボイスパフォーマンス。さらに、オリジナルサウンドトラックや、珠玉のクラシックが幻想と恐怖の世界を鮮烈に描き出します。

暗闇の中で朗読と音楽とアニメーションで綴る「大人のゴシックホラーミステリー」。感覚を研ぎ澄まし、空想と現実を行き来する不思議体験をお届けします。

これまで誰も体験したことのない、新感覚の幻影音楽劇をぜひご体感ください。

ORIGIN

『呪いのヴァイオリン』は、
なぜ生まれたのか

16世紀末、ローマ。

有力者アルドブランディーニ枢機卿は、「この世で最も美しいヴァイオリンを作ってほしい」と願いました。

枢機卿

その願いを受け、ヴァイオリン本体は初期の名工ガスパロ・ダ・サロが製作し、豪華な金細工や象牙の装飾は、ルネサンスを代表する芸術家ベンヴェヌート・チェリーニが手掛けたと伝えられています。

しかし、そのヴァイオリンには、いつしか奇妙な伝説が語り継がれるようになります。

最初の持ち主の少女

最初の持ち主であった少女は若くして命を落とし、その後も所有者や演奏者に病気や事故、不幸が続いた――。

やがて人々は、その楽器を「チェリーニの呪いのヴァイオリン」と呼ぶようになりました。

もちろん、歴史的に「呪い」の存在を証明する記録はありません。

けれど、美しい芸術品には時として、人々の想像を超えた物語が宿ります。そして、そのヴァイオリンもまた、数百年もの間、多くの逸話とともに語り継がれてきました。

私は、この伝説をまったく知りませんでした。

ある夜、一つの夢を見たのです。

それは一本のヴァイオリンを巡る、あまりにも鮮明で、まるで映画のような夢でした。

目が覚めても、その映像も音も、登場人物の表情さえ消えることはありませんでした。

「忘れてはいけない。」

そう思った私は、朝、目が覚めると夢の記憶を必死に書き留め始めました。

書けば書くほど、物語は自ら姿を現し、まるで私の手が誰かに導かれているかのように、次々と言葉があふれてきました。

私は小説を書いた経験など一度もありません。

それなのに、信じられないほど自然に、長い物語が一気に書き上がっていったのです。

その後、物語の背景を調べるためにインターネットで資料を探していた私は、偶然、「チェリーニの呪いのヴァイオリン」という歴史に残る伝説を知りました。

ヴァイオリンの製作者

夢で見た世界と、数百年前から伝わる伝説が重なった瞬間、思わず背筋が震えました。

私には、その出来事が偶然とは思えませんでした。

「あの夢には意味があったのではないか。」
「この物語を書くことを、自分は託されたのではないか。」

そんな思いが、心の奥底から静かに湧き上がってきたのです。

そして、さらに不思議なことが起こります。

物語を書き終えた私は、強くこう感じました。

この物語には、音楽が必要だ。

それもクラシック音楽でなければならない、と。

私はそれまで、クラシック音楽をほとんど知りませんでした。

それにもかかわらず、原稿を読み返すたびに、場面ごとに旋律が頭の中で鳴り響き始めたのです。

悲しみには悲しみの音色が。
希望には希望の旋律が。
愛には愛の響きが。

まるで音楽そのものが、この物語を完成させようとしているかのようでした。

私は夢の中で見た情景が薄れてしまう前に、夢中で書き続けました。

そうして生まれた物語を、親交のあるヴァイオリニストに読んでもらいました。

さらに驚いたことに、私の周りで日々ヴァイオリンを演奏しているオーケストラの演奏家たちでさえ、「チェリーニの呪いのヴァイオリン」という伝説を誰も知りませんでした。

なぜ私は、その名を夢で見たのでしょうか。
なぜ、この物語を書くことになったのでしょうか。

その答えは、今も私には分かりません。

けれど、一つだけ確かなことがあります。

あの夜、夢の中で一本のヴァイオリンが私の前に現れなければ、この物語は決して生まれることはありませんでした。

そして、その夢こそが、音楽劇『呪いのヴァイオリン』の始まりだったのです。

STORY

あらすじ

18世紀末、イタリア北部。長年、伝説のヴァイオリンを探し続けてきた伯爵ジョセフは、使用人のマルコを使い、ついにその楽器を手に入れる。それは、ルネサンスの天才芸術家ベンヴェヌート・チェリーニが豪華な装飾を施した、世界で最も美しいと称えられるヴァイオリン。しかし、その楽器には古くから恐るべき噂があった。その音色に魅せられた者は、名声や栄光を手にする一方で、大切な人を失い、欲望に支配され、やがて破滅へと導かれる――。人々はそれを、『チェリーニの呪われたヴァイオリン』と呼んだ。

数年後。伯爵バルモーゼは焼かれ無くなったはずの、『呪いのヴァイオリン』を手にする。ヴァイオリンに人生を懸けるバルモーゼの息子、若き天才デニーロは、その伝説の楽器と運命的な出会いを果たす。師ナターシャの教えを胸に、純粋に音楽を愛していた少年は、呪われたヴァイオリンを手にした瞬間、その圧倒的な音色によって一躍時代の寵児となる。

大衆はおろか、皇帝さえを魅了した呪いのヴァイオリン。人々はその奏者を『史上最高のヴァイオリニスト』と讃えた。だが、その栄光は、彼らの心に少しずつ変化をもたらしていく。名誉への執着。成功への欲望。嫉妬、裏切り、そして恐怖――。呪いは、演奏者の心の弱さを静かに増幅させ、運命を狂わせていく。

そして、すべての秘密を知る謎の男が、静かに姿を現す。それぞれの想いが交錯するとき、呪われたヴァイオリンを巡る壮絶な運命の幕が開く。

栄光を求める者は、何を失うのか。愛する人を守るために、人は何を犠牲にするのか。そして、本当に呪われているのはヴァイオリンなのか、それとも人間の尽きることのない欲望なのか――。

CAST

出演者

熊谷真実

女優(ストーリーテラー)

熊谷真実

1960年3月10日生まれ、東京都出身。1979年にNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』のヒロインに抜擢され、翌年エランドール賞新人賞を受賞。以来テレビドラマ・映画・舞台・バラエティなど幅広く活躍。1998年の映画『愛を乞う人』が大ヒット。舞台『マンザナ、わが町』(2016年)では紀伊國屋演劇個人賞、読売演劇優秀賞を受賞。妹は女優の松田美由紀。2020年夏より静岡県浜松市に移住し、浜松市やらまいか大使も務める。ビーズアクセサリーデザイナーとしても知られる。

速水映人

俳優・ヴォイスアクター

速水映人

1985年3月13日生まれ、大分県速見郡日出町出身。18歳で上京し梅沢劇団に入団、「梅沢扇乃助」として約7年間在籍し芝居と女形の基礎を徹底的に学ぶ。2009年の退団を機に「速水映人」に改名。大衆演劇で培った実力を基に商業演劇・小劇場の垣根を越えて活動し、女形での卓越した舞踊や表現力に定評がある。2019年に独立し個人事務所「アトリエイト」を設立。脚本・演出も自身で手掛けるほか、絵本や書作品の販売、個展の開催など多才に活動。

村上ゆき

音楽・ピアノ/作曲

村上ゆき

シンガーソングライター、ピアニストとして東京と福岡を拠点にライブ活動を行う他、大手企業のCMソング歌唱や映画の音楽制作・楽曲提供、ラジオパーソナリティ、サポートピアニストなど多岐にわたり活動中。

アニメーション

わださくみ

第30回文芸社出版文化振興基金えほん大賞 大賞受賞作家

大学で美術を専攻し、アニメーション表現を研究。近年はワニや恐竜など多様なキャラクターが登場する絵本制作をはじめ、アニメーションやイラストのクライアントワークにも取り組んでいる。福岡在住。

原作/統括監督

池田ヒロユキ

ロジカルソフト株式会社 代表取締役CEO。医療・介護・福祉分野のDX推進に取り組み、オンコール支援システム「オンコールプラス」の開発などを手掛ける。芸術文化活動にも力を注ぎ、音楽・朗読・影絵を融合した舞台作品を企画・制作。「呪いのヴァイオリン」を題材としたゴシック幻想音楽劇など、物語と音楽が織りなす独自の世界観を創造している。

SCHEDULE

公演情報

東京公演

日時
2026年9月5日(土)
開場/開演
14:00 / 14:30
会場
音楽の友ホール
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6丁目30
料金
9,000円(オリジナル音源QR付き)
出演
女優(ストーリーテラー)熊谷真実/俳優・ヴォイスアクター 速水映人/音楽・ピアノ 村上ゆき
アニメーション
わださくみ
原作/統括監督
池田ヒロユキ
主催
Storia株式会社

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